| ●異常を早期発見するには? 愛犬のからだの異常を早期発見できるのは、毎日接している飼い主だからこそ。 日頃からよく観察して、体調の変化を見逃さないようにしたいものです。 1. 週に1度は、全身をくまなく触る。 病気の兆候を見つける一番のポイントは、ふだんの健康な状態をよく把握しておくことです。 週に1度は、全身をくまなく触り、ふだんの健康な状態を知っておくと、異常が起きたとき、 すぐわかるようになります。目や耳、鼻、口、からだからの不快なにおいや分泌物がないか、また、 被毛のつやや皮ふの色に変化はないかなどといったことを観察しながら、全身をチェックし、 ささいな変化も見逃さないようにしましょう。 2. 毎日の生活パターンや行動を観察する。 犬は、精巧な体内時計を持ち、習慣的に行動する動物です。 また、多少調子が悪くても、飼い主を見るとうれしくなって、元気にふるまうことが多いようです。 そんな習性を持つ犬が、起きてこなかったり、遊ぶのを嫌がったり、動きが鈍かったり、 食欲がなかったりするなど、“いつもと違う行動”をとる場合には、注意が必要です。 その状態が1日続くか、他に何か症状はないか、よく観察してください。 3.排泄物の状態が、判断の目安に。 また、健康な犬では、食欲や飲水量、排尿排便の回数、呼吸数が、ほぼ一定しています。 これらについても、日頃の健康な状態を確認しておけば、異常かどうか判断するときの目安になるでしょう。 中でも、排泄は、犬の体調を如実に表します。日頃から、尿や便の色、量、回数を細かくチェックしてください。 ●家庭でできる身体検査 愛犬の体重や体温、脈拍、呼吸数の平常時の状態を知っておくと、様子がおかしいときに、 どのように変化しているかがわかり、獣医師が診察するときのよい判断材料となります。 平常時の体温や脈、呼吸数は、ふだん一緒にいる飼い主でないと測定できないので、 最近では、動物病院でも、飼い主に愛犬の基本データをとるようにおすすめしています。 ●体温のはかり方 犬の体温をはかるときは、からだをなでながら、やさしく声をかけ、犬をリラックスさせておくことが大切です。 そして、からだを押さえて、体温計を肛門に入れ、直腸温をはかります。 体温計の先端にワセリンや水をぬって、すべりをよくしてから、肛門から3〜5cmほど、ゆっくり挿入してください。 正常な体温は、37.5〜39℃。子犬や小型犬では高め、大型犬では低めの傾向があります。 発熱しているときは、最低、朝夕2回測定し、経過を把握しましょう。 お尻に体温計を入れるのを嫌がるときは、太腿のつけ根にはさんではかる方法もあります。 この場合は、直腸温より、0.5〜1℃ほど低めになります。また、耳ではかるタイプの体温計を利用してもいいでしょう。 ●脈拍のはかり方 犬の脈は、太腿のつけ根の内側にある股動脈ではかります。指3本を股動脈に対して、 垂直に当て、1分間に何回拍動するか数えます。15秒間の数値を4倍してもけっこうです。 正常値は、犬種によって異なりますが、小型犬で毎分80〜120拍、大型犬で60〜80拍を目安にしてください。 一般的に、大型犬、老齢犬ほど少ないようです。股動脈がとれないときは、心臓に手を当てて、 心音をはかるといいでしょう。犬を座らせて、前足を胸の方に押し、ひじが当たったところが、心臓の位置です。 その部分の肋間に手を押し当てるようにすると、心音がとりやすくなります。 脈が異常に速いときは、熱性疾患や心臓疾患、貧血症などの恐れがあり、反対に、異常に遅いときは、 心筋炎や栄養失調の恐れがあります。脈が弱かったり、不規則だったりする場合も、 具合が悪いと判断してよいでしょう。 ●呼吸数のはかり方 犬の呼吸数は、1分間に胸が上下に動く回数で調べます。 犬種にもよりますが、正常な呼吸数は、1分間に10〜30回。 いつもと違う苦しそうな呼吸、速くて浅い呼吸、ひんぱんなせきが見られるときは、獣医さんの診察を受けましょう。 |